こんにちは!栃木県宇都宮市でホームページ制作・Web集客サポートを行っているバリュ―ションウェブスタジオの高橋です。
「SEO対策が大切だって聞くけど、そもそも検索エンジンってどうやって私たちのホームページを見つけて、順位を決めているの?」
この記事では、私がこれまで80サイト以上の制作・運用経験を通じて得た知見を基に、Googleの基本的な仕組みを「クロール」「インデックス」「ランキング」という3つのステップに分けて、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
この記事でわかること
- 検索エンジンが情報を集めて整理する3つの基本ステップ
- 各ステップ(クロール、インデックス、ランキング)の簡単な役割
- なぜこの仕組みを知ることがSEO対策に役立つのか
1. 検索エンジンの3つの基本ステップ
私たちが普段何気なく使っている検索エンジンですが、その裏側では膨大な情報がものすごい速さで処理されています。その情報処理のプロセスは、大きく分けて以下の3つのステップで成り立っています。

- クロール (Crawl): インターネット上の情報を見つけ出す
- インデックス (Index): 見つけた情報を整理してデータベースに登録する
- ランキング (Ranking): 検索キーワードに対して最適な情報を順番に表示する
これらのステップを経て、私たちは検索結果として必要な情報にアクセスできるのです。では、それぞれのステップをもう少しだけ詳しく見ていきましょう。
2. ステップ①:クロール (Crawl) – インターネットの情報を探し回る
まず最初のステップは「クロール」です。検索エンジンは、「クローラー」や「スパイダー」と呼ばれる自動プログラムを使って、世界中のホームページの情報を収集します。このクローラーが、まるでインターネットの海を泳ぎ回るように、新しいページを見つけたり、既にあるページの内容が更新されたりしていないかを確認して回るのです。
どうやってページを見つけるの?
クローラーは、既に見つけているページに設置されているリンクを辿って、次から次へと新しいページを発見していきます。だからこそ、自分のホームページ内のページ同士を適切にリンクで繋ぐこと(内部リンク)や、他の信頼できるサイトからリンクをしてもらうこと(外部リンク・被リンク)は、クローラーに自分のサイトを見つけてもらいやすくするために重要になります。
サイト運営者ができること
サイト運営者は、「robots.txt
」というファイルを使って「このページはクロールしないでください」といった指示をクローラーに出したり、「XMLサイトマップ
」というサイト内のページ一覧情報を検索エンジンに送信したりすることで、クロールをより効率的に促す手助けができます。
クロールは、いわば検索エンジンがあなたのホームページの存在に「気づく」ための最初の関門と言えます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
私たちが新しいホームページを公開した際、最初に行うのが「XMLサイトマップ」をGoogleサーチコンソールに送信する作業です。
これは、いわばGoogleに「新しい家(サイト)ができたので、見に来てください」と地図を渡すようなもの。これにより、クローラーがサイトを発見しやすくなり、SEOの第一歩が始まります。
3. ステップ②:インデックス (Index) – 集めた情報を整理整頓する
クローラーが集めてきたホームページの情報は、次に「インデックス」というステップに進みます。
これは、集められた情報を検索エンジンの巨大なデータベースに登録し、内容を解析して整理整頓する作業です。図書館で新しい本を受け入れ、内容を分類して本棚にしまう作業に似ていますね。
どんな情報が登録されるの?
ページ内のテキスト情報はもちろん、画像の内容(alt属性などを参照)、動画、PDFファイルなど、様々な情報が解析・登録されます。検索エンジンがページの内容を正しく理解できるように、分かりやすい文章構造(見出しタグの適切な使用など)や、画像への適切な説明文などを設定することが大切です。
インデックスされないこともある?
全てのページが必ずインデックスされるわけではありません。例えば、以下のような場合はインデックスされにくい傾向があります。
- 内容が非常に薄い、または他のページとほとんど同じ(重複コンテンツ)
- 「このページは検索結果に出さないで」という指示(
noindex
タグ)を設定している - サイトに技術的な問題があり、クローラーが正しく内容を読み取れないといった場合には、インデックスされないことがあります。インデックスされなければ、どんなに良い情報が書かれていても、検索結果に表示されることはありません。
インデックスは、あなたのホームページの情報が検索エンジンの「候補リスト」に入るための重要なステップです。
【実例】インデックスされず、誰にも見られていなかったサイトの話
以前、あるクライアント様から「サイトを作ったのに、会社名で検索しても全く出てこない」というご相談を受けました。調査したところ、サイト全体に「noindex」タグ(検索結果に出さないで、という指示)が誤って設定されたまま公開されていました。
どんなに素晴らしい情報も、インデックスされなければ存在しないのと同じです。私たちは、サイト公開時にこの設定を必ず確認することを徹底しています。
4. ステップ③:ランキング (Ranking) – 最適な情報を順番に表示する
最後に、私たちが実際に検索キーワードを入力した際に、検索エンジンが行うのが「ランキング」です。 インデックスされた膨大な情報の中から、入力された検索キーワードの意図(ユーザーが何を知りたいか、何をしたいか)に対して、最も関連性が高く、かつユーザーにとって最も有益で信頼できると判断されたページを、順番に表示します。これが「検索順位」です。
何が順位を決めるの?
- コンテンツの質と関連性
ユーザーの検索意図にどれだけ合致し、役立つ情報か。 - サイトの信頼性と権威性
そのサイトや情報がどれだけ信頼でき、その分野で権威があるか(E-E-A-Tが重要視されます)。 - ユーザー体験
サイトの使いやすさ、表示速度、スマートフォンでの見やすさ(モバイルフレンドリー)など。 - 被リンクの質と量
どれだけ他の信頼できるサイトから評価されているか?などがあります。このアルゴリズムは、ユーザーにより良い検索結果を提供するために、常に更新され続けています。
ランキングは、コンテンツの質、サイトの信頼性(E-E-A-T)、ユーザー体験(表示速度など)、被リンクの質と量など、200以上もの要因が絡み合って決定されると言われています。
多くの要因が絡み合って決定されるため、「これをすれば必ず1位」という単純な方法はありません。
5. なぜこの仕組みを知ることがSEO対策に役立つのか?
ここまで検索エンジンの基本的な仕組みを見てきましたが、これがなぜSEO対策に役立つのでしょうか?それは、各ステップで検索エンジンが何を行っているか、何を重視しているかを理解することで、
- クロール対策
クローラーに見つけてもらいやすいサイト構造にするにはどうすればいいか? - インデックス対策
ページの内容を正しく、魅力的にインデックスしてもらうにはどうすればいいか? - ランキング要因への対策
そして、最終的にランキングで上位表示されるためには、どのようなコンテンツやサイト作りを心がけるべきか?
といった、具体的なSEO施策の「理由」や「目的」が明確になるからです。
例えば、「質の高いコンテンツを作りましょう」とよく言われますが、それはランキング要因である「ユーザーの検索意図を満たすこと」や「E-E-A-T」に繋がるから、という背景が理解できます。
6. まとめ:検索エンジンの仕組みを理解して、効果的なSEO対策を
今回は、検索エンジンが情報を収集し、整理し、順位付けする基本的な3つのステップ「クロール」「インデックス」「ランキング」について解説しました。
この仕組みは、SEO対策を行う上での基礎知識となります。私たちが目指すのは、この検索エンジンの動きを理解した上で、検索エンジンからもユーザーからも「このホームページは価値が高い」と評価されるように、ホームページを最適化していくことです。
バリュ―ションウェブスタジオでは、こうした検索エンジンの特性を考慮しながら、お客様のホームページの価値を最大限に引き出し、より多くの見込み客に届けるためのお手伝いをしています。SEO対策の全体像に関しましては、以下の記事をぜひご覧ください。
関連記事
「自社のホームページ、ちゃんと検索エンジンに見つけてもらえているのかな?」
「もっと多くの人に情報を見てもらいたいけど、何から始めれば…」
そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。貴社の状況に合わせた最適なWeb活用をご提案させていただきます。