「ホームページを公開したけど、どれくらいの人が見てくれているんだろう?」
「GA4(Googleアナリティクス4)を導入したけど、画面が複雑で何を見ればいいか分からない…」
「アクセス数を見ても、どう改善に繋げればいいか分からない…」

こんにちは!栃木県宇都宮市で、これまで80以上の事業者様のホームページ制作と、その後の「分析・改善」まで伴走型でサポートしてきた「バリューションウェブスタジオ」代表の高橋です。

素晴らしいホームページを作り、SEO対策やブログ更新を頑張っていても、「成果が出ているのかを正しく測定」し、「データに基づいて改善」しなければ、その努力は「やりっぱなし」になってしまいます。

GA4は、そのための最強のツールですが、多機能すぎるが故に、ほとんどの方が「見るべき場所が分からず」挫折してしまっている方が非常に多いのが現実だと思います。。

実は、Web集客の成果を出すために、日常的にチェックすべきGA4のレポートは、たったの3つで十分です。

この記事では、私たちがクライアント様のサイトを分析する際、必ず最初に確認する「本当に重要な3つの必須レポート」と、その数字から具体的な「改善アクション」に繋げるためのプロの思考法を、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。

この記事でわかること

  • なぜGA4での分析が「作って終わり」にしないために不可欠なのか
  • 【私たちの経験】 GA4分析がサイト改善に直結した実例
  • 初心者がまず見るべきGA4の必須レポート3選とその具体的な見方
  • 分析結果から「次の一手」を導き出す、私たちの実践的な思考法

この記事を最後まで読めば、あなたはGA4の複雑な画面に怯えることなく、「今、何をすべきか」をデータに基づいて判断できるようになるはずです。

1. なぜ、サイト改善にGA4(アナリティクス)が不可欠なのか?

GA4は、単なる「アクセス数カウンター」ではありません。それは、あなたのホームページの「健康診断書」であり、サイトを訪れた「お客様の行動記録」そのものです。

これを見ずにサイトを運営するのは、羅針盤や海図を持たずに航海に出るようなものです。どこから来て、どこで迷い、どこで船を降りてしまったのか。それらが分からなければ、目的地である「お問い合わせ」や「売上」にたどり着くことはできません。

【バリューションウェブスタジオの視点】〜GA4が教えてくれた「お客様の無言の不満」

以前、アクセスが伸び悩んでいた士業クライアント様のサイトをGA4で分析したところ、ある特定のブログ記事からの離脱率(※)が異常に高いことが判明しました。(※GA4では正確には「エンゲージメントのなかったセッション」などで判断します)

その記事は検索順位も悪くなく、アクセス自体は集めていました。しかし、記事の内容を確認したところ、読者の悩みに答える「結論」の前に、事務所のPRや経歴が長く入っていたのです。

検索から訪れたユーザーは、今すぐ悩みの答えが知りたいのに、関係のない話を先に見せられ、「この記事は違う」と判断して離脱していたのです。

そこで私たちは、記事の構成を「結論ファースト」に書き換え、事務所のPRは最後に見てもらう形にリライトしました。その結果、その記事の平均エンゲージメント時間(滞在時間)は劇的に改善し、記事の最後にある「無料相談はこちら」というボタンからの問い合わせが、初めて発生したのです。

このように、GA4は私たちでは気づけない「お客様の無言の不満」や「サイトの改善点」を、データという客観的な事実で教えてくれるのです。

2. プロが必ず確認するGA4の必須レポート3選

GA4には膨大なレポートがありますが、私たちが「サイトの健康状態」と「次の一手」を考えるために、まず確認するのは以下の3つだけです。

レポート1:【集客】トラフィック獲得(=ユーザーは『どこから』来たか?)

  • 場所: [レポート] → [集客] → [トラフィック獲得]
  • 見るべき指標: 「セッションのデフォルト チャネル グループ」

ここでは、ユーザーがどんな経路であなたのサイトにたどり着いたかが分かります。

  • Organic Search(オーガニック検索):お気に入りやURL直打ちなど
  • Organic Social(オーガニック ソーシャル):Google検索など(SEO対策の成果)
  • Referral(リファラル):InstagramやX(Twitter)など、SNSからの流入
  • Direct(ダイレクト):他のサイトからのリンク経由(外部リンク対策の成果)

【バリューションウェブスタジオの視点】

私たちがここで重視するのは「狙った場所から、狙ったお客様が来ているか」です。

例えば、「SEO対策(ブログ記事)を頑張っているのに、『Organic Search』の割合が極端に低い」のであれば、書いている記事のキーワード選定がズレているか、内部対策が弱い可能性があります。

逆に、「Referral」で特定の紹介サイトからのアクセスが非常に多いと分かれば、「そのサイトとの連携をさらに強化する(例:紹介記事を書いてもらう)」といった、効果の出ている施策にリソースを集中するという判断ができます。

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レポート2:【エンゲージメント】ページとスクリーン(=ユーザーは『何を』見たか?)

  • 場所: [レポート] → [エンゲージメント] → [ページとスクリーン]
  • 見るべき指標: 「表示回数」「平均エンゲージメント時間」

ここでは、どのページがどれだけ見られているか、どれだけ熱心に読まれているかが分かります。

【バリューションウェブスタジオの視点】

このレポートは、サイト改善のヒントの宝庫です。

  • 「表示回数」が圧倒的に多いページ
    • これは、お客様があなたのビジネスに対して「最も興味を持っているコンテンツ」です。私たちは、まずこのページを見直し、「お問い合わせ」や「サービス詳細」への導線が分かりにくくないか、情報は古くなっていないかを徹底的にチェックします。ここを改善するのが、成果への一番の近道です。
  • 「平均エンゲージメント時間」が極端に短いページ
    • これは「期待してページを開いたけど、すぐに離脱されている」可能性が高いページです。タイトルと中身が合っていないか、内容が薄いか、あるいは単に読みにくいのかもしれません。早急なリライト(書き直し)対象となります。

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レポート3:【コンバージョン】(=ユーザーは『ゴール』したか?)

  • 場所: [レポート] → [エンゲージメント] → [コンバージョン]
  • 見るべき指標: 「(設定したコンバージョン名)」(例: contact_thanks, reservation_complete など)

これは、サイトの最終目的である「お問い合わせ完了」「予約完了」が、どれだけ発生したかを計測する、最も重要なレポートです。(※事前に設定が必要です)

【バリューションウェブスタジオの視点】

コンバージョン計測の設定をしていないサイトは、「売上目標のない営業活動」をしているのと同じです。

私たちは、サイト制作時に必ずこの設定を行い、「どの経路(レポート1)から来た人が」「どのページ(レポート2)を読み」「最終的にゴールしてくれたか」という『勝利の方程式』を見つけ出すことに全力を注ぎます。

例えば、「オーガニック検索で『宇都宮 〇〇 悩み』と検索した人が、特定のブログ記事Aを読み、サービスページBを経由して、問い合わせに至っている」という流れが分かれば、あとはその流れを強化(記事Aを増やす、サービスBへの導線を強める)すれば良いのです。

3. 【実践編】分析から改善アクションに繋げる思考法

データは、眺めているだけでは1円の価値も生みません。そのデータから「何をすべきか」を導き出してこそ、意味があります。

Case1:ブログ記事のアクセスは多いが、問い合わせに全く繋がっていない

  • データ(事実)
    レポート2で、特定のブログ記事の「表示回数」は多い。しかし、レポート3で「コンバージョン」はゼロ。
  • 仮説(私たちが考えること)
    1. 記事の内容は読者の悩みに応えているが、「行動」を促せていない。
    2. 集めている読者の悩みが浅すぎて、そもそも問い合わせる動機がない。
  • 改善アクション(私たちが提案すること)
    • 記事の最後や途中に、「あなたのそのお悩み、〇〇サービスで解決できます」といった、関連するサービスページへの明確なリンク(CTA)を設置する。
    • そもそも集客しているキーワード(例:「〇〇とは」)が、悩みの浅い「Knowキーワード」ばかりではないか見直す。

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Case2:スマホからのアクセスが8割。なのに、スマホからのCV率がPCより極端に低い

  • データ(事実)
    ユーザーレポートでデバイス比率は「スマホ: 80%」。しかし、コンバージョン率は「PC: 5%」「スマホ: 0.5%」。
  • 仮説(私たちが考えること)
    • スマホで見た時に、お問い合わせフォームが入力しづらい。
    • スマホで電話をかけようとしたが、ボタンが押しにくい。
    • スマホだとページが重すぎて、フォームにたどり着く前に離脱している。
  • 改善アクション(私たちが提案すること)
    • 実際に自分のスマホでフォームをテスト入力する(郵便番号で住所が自動入力されるか?キーボードが適切なもの(電話番号なら数字)に切り替わるか?)。
    • スマホ表示の際に、画面下部に「電話をかける」「お問い合わせ」ボタンを追従表示(固定表示)させる。
    • PageSpeed Insightsでスマホの表示速度を計測し、画像の圧縮などを行う。

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まとめ:GA4は「答え」ではなく「改善のヒント」をくれる道具

今回は、私たちが現場で実践しているGA4の基本的な見方と活用法について解説しました。

GA4は、決して「答え」を自動で教えてくれる魔法の箱ではありません。その数字の裏側にいる「お客様」が何を考え、何に困っているのかを想像し、「改善のヒント」を見つけ出すための道具です。

私たちバリューションウェブスタジオは、ホームページを「作って終わり」にしません。GA4を活用したデータ分析に基づき、お客様のビジネスの成果が最大化するよう、公開後も伴走型でサポートし続けることを信条としています。

「自社サイトの分析方法が分からない」
「データは見ているけど、どこを改善すればいいか具体的なアドバイスが欲しい」

そんな時は、ぜひお気軽に私たちにご相談ください。80以上のサイトを分析してきた経験から、貴社のサイトの「次の一手」を一緒に考えさせていただきます。

▶ GA4に関する無料相談はこちらから

この記事を書いた人

バリューションウェブスタジオ代表:高橋 雄太の写真

高橋 雄太(たかはし ゆうた)

バリューションウェブスタジオ代表|HP制作・SEO・MEO対策アドバイザー

栃木県宇都宮市を拠点に、中小企業や個人事業主向けのホームページ制作を数多く手がける。WordPress のテンプレート制作を軸に、「速くて、安くて、効果の出るWebサイト」を提供。また、SEOやGoogleマップ(MEO)を活用したローカル集客支援にも強みを持つ。