こんにちは!栃木県宇都宮市でホームページ制作やWeb集客のサポートを行っているバリューションウェブスタジオの代表、高橋です。
ホームページのリニューアルは、デザインを一新し、機能を向上させ、ビジネスを新たなステージへ進める絶好の機会です。しかし、その裏で多くの担当者が抱えるのが、「リニューアル後に検索順位が急落してしまった…」「Webからの問い合わせが激減した…」という悪夢です。
ホームページリニューアルは、SEOにとって非常に大きな転換点であり、進め方を間違えると、これまで積み上げてきた検索エンジンからの評価を失ってしまうリスクを伴います。
この記事では、そんな失敗を未然に防ぐため、ホームページリニューアル時に検索順位を落とさず、SEO評価を正しく引き継ぐための具体的な手順と注意点を、準備段階から公開後まで、完全ガイドとして徹底解説します。
この記事でわかること
- ホームページリニューアルでSEO順位が低下する主な原因
- リニューアル前・制作中・公開後にやるべきSEO対策チェックリスト
- 重要な「301リダイレクト」の役割と設定方法の概要
- リニューアルを成功に導くための注意点
これからリニューアルを控えている方、必見の内容です。
1. なぜホームページリニューアルで検索順位が低下するのか?
まず、なぜリニューアルによって検索順位が下がってしまうリスクがあるのでしょうか。主な原因は以下の通りです。
1. URLの変更
ページのURLが変わると、検索エンジンはそれを「新しい別のページ」として認識します。元のページが持っていたSEO評価(被リンクなど)は、何もしなければ新しいページには引き継がれません。
2. コンテンツの消失・変更
リニューアルの際に、これまでアクセスを集めていたページを削除してしまったり、評価されていた文章を大幅に変更・削除してしまったりすると、そのページが持っていた評価も失われます。
3. 内部リンク構造の破壊
サイト内のページ同士の繋がり(内部リンク)は、サイト全体の評価を形成する上で重要です。リニューアルによってこの構造が大きく変わると、評価の流れが変わり、順位に影響が出ることがあります。
4. 技術的な問題
テスト環境用の「noindex」タグ(検索エンジンに登録させない指示)を消し忘れたまま公開してしまったり、新しいサイトの表示速度が極端に遅かったり、といった技術的なミスも順位低下の大きな原因です。
2. 【リニューアル前】準備フェーズのSEOチェックリスト
リニューアルの成否は、制作を始める前の「準備」で8割決まると言っても過言ではありません。
☑ 1. 現状サイトのデータをバックアップ・分析する
まずは、現在のサイトの健康状態と資産価値を正確に把握します。Googleアナリティクスでアクセスの多いページを、Googleサーチコンソールで流入キーワードや表示回数の多いページ、そして被リンクを受けているページをリストアップしましょう。これらが、リニューアルで絶対に失ってはいけない「資産」です。
☑ 2. 新旧URLの対応表を作成する
現在のサイトの全ページのURLと、リニューアル後の新しいサイトでそれに対応するページのURLを、Excelやスプレッドシートで一覧にします。この「新旧URL対応表」は、後述する301リダイレクトで必須となる、最も重要な資料です。
☑ 3. 301リダイレクト計画を立てる
301リダイレクトとは、「このページは恒久的に新しいURLに移転しました」と検索エンジンに伝える指示のことです。これにより、古いページが持っていたSEO評価を、新しいページへ引き継ぐことができます。新旧URL対応表を基に、全ての古いURLから新しいURLへ、1対1で301リダイレクトをかける計画を立てます。
☑ 4. サイト構造・URL構造を設計する
新しいサイトの構造(サイトマップ)やURL(パーマリンク)を、ユーザーにとって分かりやすく、かつSEOにも強い形になるよう設計します。
☑ 5. SEO要素の引き継ぎ計画
現在のサイトで評価されている各ページのtitle
タグ、meta description
、h1
見出し、そして本文のコンテンツを、新しいページにどのように引き継ぎ、あるいは改善するかを計画します。
3. 【リニューアル中】制作・開発フェーズのSEOチェックリスト
新しいサイトの制作・開発中のチェックポイントです。
☑ 1. テスト環境へのアクセスをブロックする
制作中のサイトは、通常、本番のサーバーとは別のテスト環境で構築します。この制作中のサイトをGoogleが誤ってインデックスしてしまわないよう、Basic認証(パスワード制限)をかけるか、全ページに「noindex」タグを設定することが絶対に必要です。
☑ 2. SEO要素を正しく実装する
準備フェーズで計画した、title
タグ、meta description
、h1
見出し、canonical
タグなどを、各ページに正しく実装していきます。
☑ 3. 構造化データを実装する
パンくずリストや会社情報などに構造化データを実装し、ページの内容を検索エンジンがより理解しやすくなるようにします。
☑ 4. 表示速度とモバイル対応を徹底的にテストする
新しいサイトが、特にスマートフォンで高速に表示され、快適に操作できるかを入念にテストします。Googleの「PageSpeed Insights」などのツールを活用しましょう。
4. 【リニューアル後】公開フェーズのSEOチェックリスト
いよいよ公開です。公開直前と直後の作業が、リニューアルの成否を分けます。
☑ 1. 公開直前の最終チェック【重要】
- テスト環境にかけていたBasic認証を解除します。
- 全ページに設定していた「noindex」タグを必ず削除します。これを忘れると、新しいサイトがいつまで経っても検索結果に表示されません。
☑ 2. 公開直後の必須作業
- 301リダイレクトの実装と全件チェック
準備した新旧URL対応表に基づき、サーバー側で301リダイレクトを設定します。設定後、リストのURLを一つずつチェックし、全て正しく転送されるかを確認します。 - XMLサイトマップの更新と送信
新しいサイトのXMLサイトマップを作成し、Googleサーチコンソールから送信します。 - Googleアナリティクスタグの動作確認
新しいサイトでもアクセス解析が正しく行われているかを確認します。
☑ 3. 公開後の継続的な監視
- Googleサーチコンソールでの監視
公開後、数週間は特に注意深くサーチコンソールを確認し、「404エラー(ページが見つかりません)」やその他のクロールエラーが増えていないかを監視します。 - 順位とトラフィックの定点観測
リニューアル後は一時的に順位が変動することがありますが、それが長期的な下落に繋がっていないか、主要キーワードの順位とサイト全体のトラフィックを注意深く見守ります。
まとめ:計画的なSEO引継ぎが、リニューアル成功の鍵
ホームページのリニューアルは、ビジネスにとって大きな一歩ですが、同時にSEOの観点からは非常にデリケートなプロジェクトです。デザインや機能の向上に目が行きがちですが、成功の鍵は、リニューアル前・制作中・公開後の各フェーズで、いかにSEO評価を正しく引き継ぐための計画と作業を丁寧に行うかにかかっています。
特に、現状分析に基づいた301リダイレクトの計画と確実な実行は、リニューアルにおける最重要項目と言えるでしょう。
私たちバリューションウェブスタジオでは、お客様のホームページリニューアルに際し、デザインや機能の向上はもちろんのこと、今回ご紹介したようなリニューアルに伴うSEOリスクを最小限に抑え、現在のサイト評価を正しく引き継ぐための専門的なサポートを、計画段階から公開後のフォローまで一貫してご提供しております。
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