こんにちは!栃木県宇都宮市でホームページ制作やWeb集客のサポートを行っているバリューションウェブスタジオの代表、高橋です。
「SEO対策」と聞くと、良質な記事コンテンツを作成したり、他のサイトからリンクを獲得したりといった施策を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、それらの効果を最大限に引き出すためには、前提としてWebサイトの「技術的な土台」がしっかりしていることが非常に重要です。
この技術的な土台を最適化する取り組みが「テクニカルSEO」です。
この記事では、「テクニカルSEOって何?」「具体的に何をすればいいの?」という疑問にお答えすべく、その基本的な役割と重要性、そしてサイト改善のためにチェックすべき必須項目とその確認方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- テクニカルSEOの基本的な役割と、なぜ重要なのか
- 主要なテクニカルSEOのチェック項目(クローラビリティ、インデクサビリティ、サイトパフォーマンス、モバイル対応、構造化など)
- 各項目の基本的なチェック方法と役立つ無料ツール
- テクニカルSEOの基本的な改善の進め方
ご自身のサイトの「健康診断」をするような気持ちで、ぜひ最後までご覧ください。
1. テクニカルSEOとは?~サイトの「健康診断」のようなもの~
テクニカルSEOとは、検索エンジンがあなたのWebサイトを効率的に発見(クロール)し、その内容を正しく理解してデータベースに登録(インデックス)し、そして適切に評価(ランキング)できるようにするための、技術的な最適化全般を指します。
なぜテクニカルSEOが重要なのでしょうか?
どんなに素晴らしい内容の記事を書いても、検索エンジンにその存在を見つけてもらえなければ、誰にも読まれることはありません。また、サイトの表示速度が極端に遅かったり、スマートフォンで非常に見づらかったりすれば、せっかく訪れてくれたユーザーはすぐに離脱してしまいます。
つまり、テクニカルSEOは、コンテンツSEOや外部SEOの効果を最大限に発揮させるための、いわば「縁の下の力持ち」であり、Webサイト全体の「健康状態」を保つための重要な土台なのです。 テクニカルSEOは、SEO内部対策の中でも特に技術的な側面に焦点を当てたものと言えます。
2. テクニカルSEOの主要チェック項目と確認方法
それでは、具体的にどのような項目をチェックすれば良いのでしょうか。主要なポイントと、その基本的な確認方法を見ていきましょう。
2-1. クローラビリティ(検索エンジンの見つけやすさ)
検索エンジンのロボット(クローラー)が、サイト内のページをスムーズに巡回できる状態になっているかを確認します。
- XMLサイトマップ
サイトの全ページの地図となるファイルです。これがGoogleサーチコンソールに送信され、エラーなく認識されているかを確認しましょう。 - robots.txt
クローラーの動きを制御するファイルです。クロールしてほしい重要なページを誤ってブロックしていないかを確認します。 - サイト構造
TOPページから各ページへ、論理的で分かりやすい階層構造になっているか。ユーザーが迷わないように、パンくずリストが適切に設置されているかも重要です。 - 内部リンク
サイト内の関連ページ同士が適切にリンクされ、「孤立したページ」(どこからもリンクされていないページ)がないかを確認します。
2-2. インデクサビリティ(検索エンジンへの登録しやすさ)
クロールされたページが、検索エンジンのデータベースに正しく登録される状態になっているかを確認します。
- noindexタグ
検索結果に表示させたくないページに使うタグですが、重要なページに誤って設定されていないか、HTMLソースコードを確認します。 - canonicalタグ
内容が重複・類似しているページがある場合に、評価を集中させたい正規URLを正しく指定しているか確認します。 - URL構造
URLがシンプルで分かりやすく、長すぎたり複雑なパラメータが付いていたりしないか確認します。 - Search Consoleでの確認
Googleサーチコンソールの「インデックス作成」>「ページ」レポートで、サイト内のページがどのくらいインデックスされているか、エラーが出ていないかを確認するのが最も確実です。
2-3. サイトパフォーマンス(表示速度とUX)
ページの表示速度は、ユーザー体験(UX)とSEO評価の両方に直結する重要な要素です。
- 表示速度
サイトが、特にスマートフォンで高速に表示されるか。 - Core Web Vitals (LCP, INP, CLS)
Googleが提唱するユーザー体験の重要指標。これらのスコアが良好かを確認します。 - 確認ツール
Googleの「PageSpeed Insights」という無料ツールでURLを入力すれば、誰でも簡単に測定・評価できます。
2-4. モバイル対応(モバイルフレンドリー)
スマートフォンからのアクセスが主流の現在、モバイル対応は必須です。
- スマホでの表示・操作性
スマートフォンで見た時に、文字やボタンが小さすぎたり、レイアウトが崩れたりせず、快適に閲覧・操作できるか。
2-5. セキュリティ(SSL化)
サイトの安全性を確保することは、ユーザーの信頼を得る上で不可欠です。
- HTTPS
サイト全体がSSL化され、URLがhttps://
で始まっているか。ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されるかを確認します。
2-6. 構造化データ
構造化データとは、ページの内容(例:会社情報、Q&A、イベント情報など)を、検索エンジンがより理解しやすい形式で伝えるための特別なコードです。
- メリット
検索結果で、評価(星の数)や価格、質問と回答といった情報が通常よりリッチに表示される「リッチリザルト」の対象となる可能性があり、クリック率向上に繋がります。 - 確認方法
Googleの「リッチリザルトテスト」ツールで、構造化データが正しく実装されているかを確認できます。
3. テクニカルSEOの基本的な進め方
テクニカルSEOを改善していく基本的な流れは以下の通りです。
- STEP1: 現状把握
まずはGoogleサーチコンソールやPageSpeed Insightsなどのツールを使って、サイトの「健康診断」を行い、どこに問題があるかを把握します。 - STEP2: 課題の特定と優先順位付け
発見された問題の中から、影響の大きいもの(例:表示速度の著しい低下、主要ページのインデックスエラーなど)や、簡単に修正できるものから優先順位を付けて対処していきます。 - STEP3: 改善施策の実施
実際に問題を修正します。専門的な知識が必要な場合も多いため、難しい場合は無理せずプロに相談しましょう。 - STEP4: 効果測定と継続的な監視
改善後、サーチコンソールなどで問題が解消されたかを確認します。テクニカルSEOは一度行ったら終わりではなく、定期的にサイトの状態をチェックし続けることが重要です。
まとめ:テクニカルSEOは、全てのSEO施策の土台です
テクニカルSEOは、一見すると地味で専門的に見えるかもしれません。しかし、良質なコンテンツを作成する努力(コンテンツSEO)や、サイトの評判を高める活動(外部SEO)の効果を最大限に引き出すためには、絶対に欠かせない土台となる部分です。
定期的にサイトの「健康診断」として、今回ご紹介したチェック項目を見直し、問題があれば改善していくことで、あなたのWebサイトはユーザーにとっても検索エンジンにとっても、より価値の高い存在へと成長していきます。
私たちバリューションウェブスタジオでは、ホームページ制作の段階からこのテクニカルSEOを重視した設計を行っているのはもちろん、既存サイトの専門的な診断から、具体的な改善施策の実行まで、お客様のサイトの課題解決をサポートしております。
「うちのサイト、表示が遅い気がする…」
「検索順位が上がらない原因が、技術的な問題にあるのか知りたい」
といったお悩みをお持ちでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。