こんにちは! 栃木・宇都宮を拠点にWeb制作を行っている「バリューションウェブスタジオ」代表の高橋です。
「ホームページ制作を依頼したいけど、打ち合わせで話についていけるか不安…」
「見積もりに出てくる専門用語が、何のことかサッパリわからない…」
初めてホームページ制作を依頼する際、多くの方がこの「言葉の壁」に直面します。制作会社が当たり前に使う言葉が理解できないと、要望をうまく伝えられなかったり、提示された見積もりが妥当なのか判断できなかったりするかもしれません。
ご安心ください。この記事は、そんなあなたのための「翻訳機」であり「予習ドリル」です。
80サイト以上の制作現場で使われる必須の専門用語を、単なる意味だけでなく「なぜそれが重要なのか」「実務でどういう意味を持つのか」という背景まで含めて、プロの視点から本音で解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたは制作会社との打ち合わせで自信を持って質問できるようになり、よりスムーズに、そして後悔のないホームページ制作を進めることができるようになるはずです。
この記事でわかること
- ホームページ制作の打ち合わせで使われる用語について
- サーバー、ドメイン、WordPressといった基本用語について
- UI/UXやSEOなど、サイトの成果に直結する専門用語の役割と背景
各用語について
1. サイトの土台に関する用語(サーバー・ドメインなど)
ホームページという「家」を建てるための、最も基本的な「土地」と「住所」に関する用語です。ここが不安定だと、どんなに立派な家も建ちません。
1-1. ドメイン
Webサイトの「住所」にあたる、世界に一つだけの文字列(例:valution.jp
)です。ユーザーはこの住所を目印にあなたのサイトを訪れます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
ドメインは、会社の「看板」と同じです。短く、覚えやすく、事業内容が伝わるものをおすすめしています。
また、契約は必ずお客様ご自身の名義で行うべきです。制作会社の所有物になってしまうと、後々移転したくてもできない「人質」状態になるリスクがあります。
1-2.サーバー
- 【ひと言で言うと】
ホームページのデータ(文章や画像など)を保存しておく、Web上の「土地」です。 - 【なぜ重要か?】
サーバーの性能は、サイトの表示速度や安定性に直結します。性能の低いサーバーを選ぶと、アクセスが集中した際にサイトが表示されなくなったり、ページの表示が常に遅かったりして、訪問者にストレスを与え、ビジネスの機会損失に繋がります。
【バリューションウェブスタジオの視点】
私たちは、国内でトップクラスの性能と安定性、そしてサポート体制を誇る「エックスサーバー」を一貫して推奨しています。
格安サーバーは初期費用を抑えられますが、ビジネスで使うには性能不足なケースが多く、「安物買いの銭失い」になる可能性が高いです。
サーバーは、ケチってはいけない最重要インフラの一つだとお考えください。
1-3. SSL化 (常時SSL)
- 【ひと言で言うと】
サイトとユーザー間の通信を暗号化する、必須のセキュリティ対策です。 - 【なぜ重要か?】
SSL化されたサイトは、URLが「https://」で始まり、ブラウザに鍵マークが表示されます。これにより、お問い合わせフォームなどで入力された個人情報が盗み見されるのを防ぎます。
SSL化されていないサイトは、Googleから「保護されていない通信」として警告が表示され、ユーザーに強い不安感を与え、SEO評価も著しく低下します。今や、あって当たり前の標準装備です。
1-4. DNS (ドメイン・ネーム・システム)
- 【ひと言で言うと】
ドメイン(住所)とサーバー(土地)を紐付ける電話帳のような仕組みです。 - 【なぜ重要か?】
ドメインを取得し、サーバーを契約しただけでは、サイトは表示されません。ドメインのDNS設定で「この住所(ドメイン)に来たアクセスは、こっちの土地(サーバー)に繋いでください」と設定することで、初めてホームページが表示されるようになります。
サイトのリニューアルでサーバーを引っ越す際などに、このDNS設定を切り替える作業が発生します。
2. サイトの設計図と骨格に関する用語
家の「設計図」や「建築方法」にあたる用語です。見た目の美しさだけでなく、使いやすさやビジネス成果、そしてGoogleからの評価に大きく関わる、制作の根幹をなす部分です。
2-1. Webデザイン
- 【なぜ重要か?】
Webデザインは、単に色を塗ったり写真を配置したりする作業ではありません。「誰に(ターゲット)、何を伝え(目的)、最終的にどう行動してほしいか(ゴール)」を達成するために、情報の優先順位を整理し、ユーザーを迷わせずに行動へと導くための視覚的な設計、それがWebデザインの本質です。 - 【ひと言で言うと】
サイトの見た目と使いやすさの設計です。
【バリューションウェブスタジオの視点】
私たちは、お客様のビジネスの目的やターゲット顧客を深く理解することをデザインの出発点にしています。
例えば、高齢者向けのサービスであれば文字を大きく読みやすく、若者向けのサービスであれば、直感的に楽しめるような動きのあるデザインを提案するなど、常に「ユーザー目線」での設計を心がけています。
2-2. UI (ユーザー・インターフェース)
- 【ひと言で言うと】
ユーザーがサイトと接する「接点」すべてを指します。 - 【具体的には】
ボタンの形や色、メニューの配置、文字の大きさ、入力フォームなど、ユーザーが直接見たり、触ったり、操作したりする部分のことです。
「このボタンは押しやすそう」「メニューがどこにあるか分かりやすい」と感じるのは、UIデザインが優れている証拠です。
2-3. UX (ユーザー・エクスペリエンス)
- 【ひと言で言うと】
サイトを通じてユーザーが得る「体験・感情」の総称です。 - 【具体的には】
「UI」もUXを構成する一要素です。「サイトの表示が速くて快適」「情報が探しやすい」「問い合わせフォームの入力が簡単だった」「このサイトを使っていて心地よい」といった、サイト利用全体を通してユーザーが感じる満足度や感情を指します。
【バリューションウェブスタジオの視点】
優れたUIは、優れたUXを生み出すための重要な要素です。
私たちは、単に見た目が良い(UI)だけでなく、お客様の顧客が「このサイト、使いやすいな」「また来たいな」と感じてくれるような、心地よい体験(UX)を提供することを最終的なゴールとして設計しています。
2-4. ワイヤーフレーム
- 【ひと言で言うと】
デザインに入る前に作成する、ページの骨格となる「設計図」です。 - 【なぜ重要か?】
色や写真などの装飾要素を一切排除し、「どこに」「何を」「どの順番で」配置するかを、線と箱だけでシンプルに示したものです。
この段階で、情報の優先順位やページの骨格をお客様と制作会社が徹底的にすり合わせることで、「完成してから思っていたのと違った…」という致命的な手戻りを防ぎます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
私たちは、この「ワイヤーフレーム」の工程を制作プロセスの中で最も重視しています。ここでのすり合わせが曖昧なまま進むと、プロジェクトは必ず失敗すると言っても過言ではありません。
お客様には、この設計図の段階で納得いくまでご意見をいただくようお願いしています。
2-5. コーディング
- 【ひと言で言うと】
デザイン案(設計図)を元に、家を建てる大工仕事です。 - 【具体的には】
確定したデザイン案を、ブラウザが理解できる専門言語(HTML, CSS, JavaScriptなど)を使って、実際にWebページとして構築していく作業です。
このコーディングの品質が、サイトの表示速度やレスポンシブ対応の精度、SEOの内部評価に直接影響します。
2-6. レスポンシブ対応
- 【ひと言で言うと】
PC、スマホ、タブレットなど、どんな画面サイズで見ても、表示が最適化される仕組みです。 - 【なぜ重要か?】
今やサイトへのアクセスの7割以上がスマホからです。スマホで見た時に文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりするサイトは、即座に離脱されてしまいます。
Googleもスマホでの見やすさを検索順位の重要な評価基準としており、レスポンシIVE対応は現代のホームページ制作における絶対条件です。
3. CMS(WordPress)と更新に関する用語
ホームページという「家」が完成した後、「自分で家具を配置したり、壁紙を変えたり(=情報を更新・追加)」するための仕組みに関する用語です。サイトを「育てていく」上で、このセクションの理解は非常に重要になります。
3-1. CMS (コンテンツ・マネジメント・システム)
- 【ひと言で言うと】
専門知識がなくても、ブログを書くような感覚でホームページの内容を更新・管理できる管理システムのことです。 - 【なぜ重要か?】
CMSがないと、例えば「お知らせを1行追加する」だけでも、専門の言語(HTML)を書き換え、サーバーにアップロードする…という専門的な作業が必要になります。
CMSを導入することで、お客様ご自身の手でタイムリーな情報発信が可能になり、サイトを「生きた」状態に保つことができます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
現代のビジネスサイトにおいて、CMSの導入はもはや必須です。私たちは、お客様が将来にわたって自社の言葉で情報を発信し、サイトを「育てて」いけるよう、原則として全てのサイトにCMS(主にWordPress)を導入しています。
3-2. WordPress (ワードプレス)
- 【ひと言で言うと】
世界で最も広く使われている、無料のCMSです。 - 【なぜ重要か?】
世界中のWebサイトの40%以上がWordPressで作られていると言われています。利用者が多いため、デザインのテンプレート(テーマ)や機能拡張のパーツ(プラグイン)が豊富に存在し、カスタマイズ性が非常に高いのが特徴です。
また、使い方で困った際にも、インターネット上で多くの情報を見つけることができます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
私たちは、この圧倒的なシェアとカスタマイズ性、そして将来性から、WordPressを標準の構築システムとして採用しています。
納品時には、お客様が更新したい箇所に絞った専用の操作マニュアルをお渡しし、実際の画面を見ながらの操作レクチャーも行っていますので、初めての方でもご安心ください。
3-3. テーマ
- 【ひと言で言うと】
WordPressサイト全体のデザインやレイアウトの雛形(デザインテンプレート)です。 - 【なぜ重要か?】
テーマは、単なる「着せ替え」ではありません。サイトの骨格そのものであり、デザインの自由度、機能性、表示速度、そしてSEOの内部構造まで、あらゆる要素に影響を与えます。
自社の目的や予算に合わないテーマを選んでしまうと、後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔する最大の原因になります。
【バリューションウェブスタジオの視点】
有料・無料含め無数のテーマが存在しますが、私たちは国内外で評価が高く、長年の実績がある有料テーマをベースに、お客様のビジネスに合わせてカスタマイズすることを推奨しています。
無料テーマは手軽ですが、セキュリティ面や機能の拡張性でビジネスユースには不十分なケースが多いためです。
3-4.プラグイン
- 【ひと言で言うと】
WordPressに、後から機能を追加するための「拡張パーツ」や「スマホアプリ」のようなものです。 - 【具体的には】
「お問い合わせフォーム機能」「セキュリティ強化機能」「SEO設定補助機能」「画像の自動圧縮機能」など、本来は専門的なプログラミングが必要な機能を、プラグインをインストールするだけで簡単に追加できます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
プラグインは非常に便利ですが、諸刃の剣でもあります。無計画に入れすぎると、サイトが重くなったり、プラグイン同士がケンカして不具合を起こしたり、更新が放置されたプラグインがセキュリティの穴になったりするリスクがあります。
そのため、信頼性が高く、軽量で、必要最低限のプラグインを、多方面から見極めて導入することが非常に大切です。
3-5. 保守・運用
- 【ひと言で言うと】
ホームページを公開した後、安全かつ最適な状態に保ち続けるための作業全般です。 - 【なぜ重要か?】
ホームページは、公開した瞬間から劣化と脅威に晒されます。WordPress本体やプラグインは、日々発見される脆弱性を修正するために頻繁にアップデートされます。
これを怠ると、サイトがハッキングされたり、表示が崩れたりする深刻なトラブルに繋がります。 - 【具体的には】
- 保守(守りの作業)
WordPress本体やプラグインのアップデート、データの定期的なバックアップ、セキュリティチェックなど。 - 運用(攻めの作業)
アクセス解析レポートの作成、ブログ記事の更新、コンテンツの改善提案など、成果を出すためにサイトを育てていく活動。
- 保守(守りの作業)
【バリューションウェブスタジオの視点】
保守は、自動車の定期点検や建物のメンテナンスと同じです。私たちは、お客様の大切な資産であるホームページを守るため、保守管理の重要性を必ずご説明し、ご契約いただくことを強く推奨しています。
4. 集客と分析(SEO・MEO)に関する用語
せっかく建てた立派な家に、お客様を呼び込み、その行動を分析・改善するための「集客・マーケティング」に関する用語です。ホームページ制作の目的が「成果を出すこと」である以上、このセクションの理解は不可欠です。
4-1. SEO (検索エンジン最適化)
- 【ひと言で言うと】
Googleなどの検索結果で、自社サイトがより上位に表示されるように行う、あらゆる施策の総称です。 - 【なぜ重要か?】
現代のユーザーは、何かを探すときにまず検索します。「宇都宮 カフェ」「栃木市 税理士」といったキーワードで検索した際に、1ページ目に表示されるかどうかで、サイトへのアクセス数は文字通り桁違いに変わります。
つまり、SEOはWeb上で見込み客と出会うための、最も基本的かつ強力な手段なのです。 - 【具体的には】
SEO対策は、大きく分けて「内部対策」「外部対策」「コンテンツ対策」など、様々な要素が絡み合って構成されます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
私たちは、デザインや機能だけでなく、このSEO対策をホームページ制作の標準装備と考えています。
どれだけ美しいサイトを作っても、お客様に見つけてもらえなければ存在しないのと同じだからです。制作の初期段階から、Googleに評価されやすいサイト構造を設計することを徹底しています。
4-2. MEO (マップエンジン最適化)
- 【ひと言で言うと】
Googleマップ上での検索で、自社の店舗情報が上位表示されるように行う施策です。 - 【なぜ重要か?】
店舗やクリニック、事務所など、地域に根ざしたビジネスにとって、MEOはSEO以上に重要な場合があります。
「今いる場所の近くのラーメン屋」を探しているような、来店意欲が非常に高いユーザーに直接アプローチできる、極めて費用対効果の高い集客手法です。
【バリューションウェブスタジオの視点】
SEO(ホームページ)とMEO(Googleマップ)は、連携させることで相乗効果を生み出します。マップで興味を持ったユーザーがホームページで詳細を確認し、来店を決意する、という流れが理想です。
私たちは、この2つをWeb集客の両輪と捉え、一貫した戦略でサポートしています。
4-3. インデックス
- 【ひと言で言うと】
作成したページがGoogleのデータベースに登録され、検索結果に表示される対象になることです。 - 【なぜ重要か?】
どんなに素晴らしいページを作っても、Googleにインデックスされなければ、それはインターネット上に存在しないのと同じです。
サイト公開後や新しい記事を投稿した後は、このインデックスが正しく行われているかを確認することが、SEOの第一歩となります。
4-4. noindex (ノーインデックス)
- 【ひと言で言うと】
特定のページを、意図的にインデックスさせない(検索結果に表示させない)ための設定です。 - 【なぜ重要か?】
内容の薄いページや、サイト内検索の結果ページ、会員専用ページなど、ユーザーにとって価値が低く、検索結果に表示させる必要のないページにこの設定を行います。
サイト全体の品質を高く保つために、戦略的に「見せない」ページを作ることも重要なSEO施策の一つです。
【バリューションウェブスタジオの視点】
制作中のテストサイトが誤って検索結果に出ないように、私たちは開発段階でサイト全体にnoindexを設定します。
そして、公開直前にこれを解除するのですが、この解除を忘れる制作会社が意外と多いのです。以前、他社がリニューアルしたサイトで、公開後数ヶ月経ってもアクセスが全くない原因がこれだった、というご相談がありました。
4-5. 被リンク (外部リンク)
- 【ひと言で言うと】
他のサイトから、自社サイトに向けて設置されたリンクのことです。 - 【なぜ重要か?】
Googleは、この被リンクを一種の「人気投票」のように捉えています。質の高い、信頼できるサイトから被リンクを獲得することは、自社サイトの権威性や信頼性を示すことになり、SEO評価を大きく向上させる要因となります。
【バリューションウェブスタジオの視点】
かつては「とにかく数が多ければ良い」という時代もありましたが、現在は「量より質」が圧倒的に重要です。
自作自演の低品質なリンクを大量に設置するような古い手法は、ペナルティの対象となり、逆に順位を大きく下げるリスクしかありません。
公的機関のサイトや、業界で有名なポータルサイトから自然に紹介されるような、質の高いコンテンツを作ることが、結果的に最良の被リンク対策となります。
4-6. 内部リンク
- 【ひと言で言うと】
自社サイトのページ同士を繋ぐリンクのことです。記事の中にある「関連記事はこちら」といったリンクが代表例です。 - 【なぜ重要か?】
関連する情報を持つページ同士を繋ぐことで、ユーザーはサイト内を回遊しやすくなり、滞在時間が長くなります。これはユーザー満足度の向上に繋がります。
また、Googleのクローラーもこの内部リンクを辿ってサイト内を巡回するため、重要なページに内部リンクを適切に集めることで、「このページがこのサイトの中心的なコンテンツですよ」とGoogleに伝えることができます。
4-7. アクセス解析
- 【ひと言で言うと】
サイトの健康診断です。「どんな人が」「どこから来て」「どのページを」「どれくらいの時間見て」「最終的にどう行動したか」などを、専門ツール(主にGoogleアナリティクス)を使って分析することです。 - 【なぜ重要か?】
アクセス解析を行わなければ、ホームページ運営は「勘」と「経験」だけの当てずっぽうになってしまいます。
データを正しく分析することで、「このページは人気だけど、問い合わせには繋がっていない。なぜだろう?」といった課題を発見し、具体的な改善策(リライトやボタンの配置変更など)に繋げることができます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
私たちは、サイトを公開する際に必ずGoogleアナリティクスの設定も行います。そして、保守プランにご加入のお客様には、ただデータを羅列したレポートをお渡しするのではなく、「このデータは、こういうことを意味しています。
なので、次の一手として〇〇を試しませんか?」という、改善提案まで含めたレポートをご提供することを心がけています。
5. ページの構成要素に関する用語
ホームページという家の中の「部屋」や「建具」にあたる、各ページの名称と、ページを構成する部品の役割です。これらの役割を理解することで、制作会社との間で「どのページの、どの部分の話か」という認識のズレがなくなります。
5-1. トップページ
- 【ひと言で言うと】
サイトの「玄関」であり「総合案内所」です。 - 【なぜ重要か?】
ユーザーが最初に訪れることが最も多いページであり、サイトの第一印象を決定づけます。
このページで「自分に関係がありそうだ」「信頼できそうだ」と感じてもらえなければ、訪問者は他のページを見ることなく離脱してしまいます。
サイト全体の魅力や概要を分かりやすく伝え、各詳細ページ(下層ページ)へとスムーズに誘導する重要な役割を担います。
5-2. 下層ページ
- 【ひと言で言うと】
トップページ以外の、全ての個別ページのことです。 - 【具体的には】
「サービス内容」「会社概要」「料金案内」「お客様の声」「お問い合わせ」などがこれにあたります。
トップページで興味を持ったユーザーが、さらに詳しい情報を求めて見るページであり、ユーザーの疑問や不安を解消し、最終的な行動(コンバージョン)へと繋げるための詳細情報を提供します。
5-3. LP (ランディングページ)
- 【ひと言で言うと】
広告などをクリックしたユーザーが、最初に「着地(land)」する、特定の1つの行動を促すことだけに特化した縦長のページです。 - 【なぜ重要か?】
通常のホームページのように、他のページへのリンク(メニューなど)を意図的に排除し、ユーザーが「問い合わせる」「資料請求する」「購入する」といった、設定されたゴール以外の行動を取れないように設計されています。
Web広告など、明確な目的を持ってアクセスしてきたユーザーを逃さず、成果に繋げるための強力な武器となります。
5-4. ヘッダー
- 【ひと言で言うと】
サイトの最上部に共通して表示されるエリアです。 - 【なぜ重要か?】
ロゴや主要メニュー(グローバルナビゲーション)、電話番号などが配置される、サイトの「顔」とも言える部分です。ユーザーはここを見て、サイトの概要を把握し、目的のページへと移動します。
どのページにいても常に表示されるため、使いやすさがサイト全体の利便性を大きく左右します。
5-5. フッター
- 【ひと言で言うと】
サイトの最下部に共通して表示されるエリアです。 - 【なぜ重要か?】
ページを最後まで読み終えたユーザーが、次に行う行動をサポートするための「最終案内所」です。
会社情報やコピーライト、サブ的なメニュー、SNSへのリンクなどが配置されます。ヘッダーほど目立ちませんが、サイト全体の情報を整理し、ユーザーの回遊性を高める上で重要な役割を果たします。
5-6. ファーストビュー
- 【ひと言で言うと】
ユーザーがページにアクセスした際に、スクロールせずに最初に見える画面の範囲のことです。 - 【なぜ重要か?】
ユーザーは、このファーストビューをわずか3秒で判断し、続きを読むか、離脱するかを決めると言われています。
「自分に関係のあるサイトだ」と瞬時に理解させ、興味を惹きつけるための魅力的な写真(メインビジュアル)と、心を掴むキャッチコピーが不可欠です。ホームページ制作において、最も時間と知恵を絞るべき部分の一つです。
5-7. パンくずリスト
- 【なぜ重要か?】
ユーザーがサイト内で迷子になるのを防ぎ、いつでも上位の階層に戻れるように手助けします。
これはユーザーの利便性を高めるだけでなく、Googleのクローラーにサイトの構造を正しく伝える上でも重要な役割を果たし、SEO評価にも良い影響を与えます。 - 【ひと言で言うと】
「トップページ > サービス一覧 > 〇〇サービス」のように、今いるページがサイト内のどの階層にあるかを示すナビゲーションです。
6. デザインと機能に関する用語
家の「内装」や「便利な設備」にあたる、見た目の演出や、ユーザーの体験を向上させるための機能に関する用語です。これらを適切に使うことで、サイトの魅力と使いやすさが格段に向上します。
6-1. ファビコン
- 【ひと言で言うと】
ブラウザのタブやブックマークに表示される小さなアイコンです。 - 【なぜ重要か?】
複数のタブを開いている際に、自社サイトを視覚的に識別しやすくする役割があります。小さな要素ですが、企業のロゴなどを設定しておくことで、ブランドの認知度やサイトの信頼性を高める効果があります。
6-2. アニメーション
- 【ひと言で言うと】
スクロールした際に画像が「ふわっ」と表示されるなど、サイトに動きをつける演出のことです。
【バリューションウェブスタジオの視点】
アニメーションは、ユーザーの視線を惹きつけ、コンテンツを魅力的に見せる効果があります。
しかし、過度なアニメーションは、サイトの表示速度を低下させたり、ユーザーに不快感を与えたりする原因にもなります。
私たちは、あくまでコンテンツの理解を助けるための「アクセント」として、必要最低限の効果的なアニメーションを実装することを心がけています。
6-3. スライダー (カルーセル)
- 【ひと言で言うと】
複数の画像を左右にスライドさせて切り替える表示機能です。 - 【なぜ重要か?】
限られたスペースの中で、複数の情報をコンパクトに見せることができます。特にトップページのファーストビューで、複数の強みやサービスをアピールしたい場合によく使われます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
スライダーは便利ですが、ユーザーは2枚目以降の画像を見ないことが多い、というデータもあります。そのため、わたしたちは最も伝えたい重要なメッセージは、必ず1枚目に配置する、というのを徹底しています。
6-4. モーダルウィンドウ
- 【ひと言で言うと】
ボタンをクリックした際に、画面の上に重なるようにポップアップ表示されるウィンドウのことです。 - 【具体的には】
画像の拡大表示や、お問い合わせフォーム送信後の「送信完了しました」というメッセージ表示、動画の再生画面などに使われます。
ユーザーを別のページに移動させることなく、補助的な情報を提示できるため、ユーザーの集中を妨げずにスムーズな体験を提供できます。
6-5. 表示速度高速化
- 【ひと言で言うと】
ページの読み込み速度を速くするための、あらゆる技術的な最適化のことです。 - 【なぜ重要か?】
Googleの調査では、ページの表示に3秒以上かかると、50%以上のユーザーが離脱するというデータがあります。表示速度は、ユーザー体験(UX)とSEO評価に直結する、極めて重要な要素です。 - 【具体的には】
画像のファイルサイズを圧縮する、不要なプログラムの読み込みを減らす、キャッシュ(一度読み込んだデータを一時的に保存しておく技術)を活用するなど、様々な手法を組み合わせて行います。
6-6. リダイレクト
- 【なぜ重要か?】
サイトをリニューアルしてページのURLが変更になった際に、この設定を行わないと、古いURLにアクセスしたユーザーは「ページが見つかりません(404エラー)」となり、サイトから離脱してしまいます。
また、古いページがGoogleから得ていたSEO評価も失われてしまいます。301リダイレクトという設定を行うことで、ユーザーとSEO評価の両方を、新しいページに正しく引き継ぐことができます。サイトリニューアル時には必須の作業です。 - 【ひと言で言うと】
古いURLにアクセスしたユーザーを、自動的に新しいURLへ転送させる仕組みです。
7. まとめ:用語の理解が、成功への第一歩
ホームページ制作における専門用語は、一見難しく感じるかもしれません。しかし、今回ご紹介した用語の「意味」と「なぜそれが重要なのか」を少しでも理解しておくだけで、制作会社とのやり取りは驚くほどスムーズになります。
それは、あなたが「何を大切にしたいか」を、より的確に伝えられるようになるからです。
わからない言葉があれば、打ち合わせの際に「その〇〇というのは、どういう意味ですか? なぜ、それが必要なのですか?」と、ぜひ質問してみてください。その質問に、専門用語を使わずに、あなたのビジネスの視点に立って丁寧に答えてくれる担当者こそが、信頼できるパートナーの証です。
私たちバリューションウェブスタジオは、こうしたお客様との対話を何よりも大切にしています。ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。