こんにちは!栃木県宇都宮市でホームページ制作やWeb集客のサポートを行っているバリュ―ションウェブスタジオの代表、高橋です。
「自社のホームページ、なんだか表示が遅い気がする…」
「ページの読み込みに時間がかかって、お客様を待たせていないか心配…」
Webサイトを運営していると、このような「表示速度」に関する悩みは尽きません。実は、サイトの表示速度は、ユーザー体験(UX)はもちろん、SEO評価や売上にも直結する、非常に重要な要素です。
この記事では、WordPressサイトが重くなってしまう主な原因を解説するとともに、専門的な知識がない初心者の方でも比較的簡単に実践できる、具体的な高速化・軽量化テクニック10選を、おすすめのプラグインも交えながらご紹介します。
この記事でわかること
- Webサイトの表示速度がなぜビジネスにとって重要なのか
- WordPressサイトが重くなる主な原因
- 初心者でも実践できる10の高速化・軽量化テクニック
- 高速化に役立つ便利なWordPressプラグイン
この記事を読めば、あなたのWordPressサイトをより速く、より快適にするための具体的なアクションがきっと見つかるはずです。
1. なぜサイトの高速化は重要なのか?~UXとSEOへの影響~
まず、なぜサイトの表示速度がこれほどまでに重要視されるのでしょうか。遅いサイトは、ビジネスにおいて多くのデメリットを生み出します。
1. ユーザー体験(UX)の悪化と離脱率の増加
訪問者は待ってくれません。一般的に、ページの表示に3秒以上かかると、多くのユーザーは待ちきれずに離脱してしまうと言われています。せっかく興味を持って訪れてくれたお客様を、表示が遅いという理由だけで逃してしまうのです。
2. コンバージョン率(CVR)の低下
表示の遅さは、ユーザーにストレスを与えます。ストレスを感じたユーザーが、商品を購入したり、問い合わせフォームを送信したりといった、最終的な行動(コンバージョン)に至る可能性は著しく低下します。
3. SEO評価への悪影響
Googleは、ページの表示速度を検索順位の決定要因の一つとして公式に明言しています。Core Web Vitals(コアウェブバイタル)というユーザー体験に関する指標を導入するなど、その重要性は年々高まっています。つまり、サイトが遅いと、検索結果で上位に表示されにくくなるのです。
4. クローラーの巡回効率低下
サイトの表示が遅いと、Googleのクローラー(サイト情報を収集するロボット)が一度に巡回できるページ数が減ってしまいます。その結果、新しい記事や更新情報が検索結果に反映されるのが遅れる可能性があります。
2. WordPressサイトが重くなる主な原因
では、なぜWordPressサイトは重くなってしまうのでしょうか。主な原因は以下の通りです。これらの原因を理解することが、高速化への第一歩です。
1. 重い画像ファイル
圧縮されていない、ファイルサイズの大きな画像が多数使われている。
2. プラグインの入れすぎ・質の低いプラグイン
便利だからと多くのプラグインを導入したり、 室の低いプラグインを使っていたりする。
3. 高機能すぎる・最適化されていないテーマ
デザイン性は高いものの、不要な機能が多く、コードが最適化されていないテーマを使っている。
4. サーバーのスペック不足
サイトの規模やアクセス数に対して、レンタルサーバーの性能が追いついていない。
5. キャッシュが活用できていない
サイトのデータを一時的に保存して、次回以降の表示を高速化する「キャッシュ」の仕組みが導入されていない。
3. 【初心者向け】WordPressを高速化する10の方法
それでは、これらの原因を踏まえ、初心者の方でも実践しやすい具体的な高速化テクニックを10個ご紹介します。
1. 画像の圧縮・最適化を行う
サイトが重くなる最大の原因は、多くの場合「画像」です。画像をアップロードする前にファイルサイズを小さく(圧縮)するだけで、表示速度は劇的に改善します。
【おすすめプラグイン】
EWWW Image Optimizer
これを導入すれば、新しい画像をアップロードする際に自動で圧縮してくれるほか、既にアップロード済みの画像も一括で最適化できます。
▶ EWWW Image Optimizer(外部リンク) ↗
2. キャッシュプラグインを導入する
キャッシュとは、一度表示したページのデータを一時的に保存しておき、次回同じページにアクセスがあった際に、その保存データから素早く表示させる仕組みです。
【おすすめプラグイン】WP Fastest Cache
設定が比較的簡単で、有効化して基本的な設定にチェックを入れるだけで、多くのサイトで高速化の効果を実感できます。
3. 不要なプラグインを整理・削除する
使っていないプラグインや、機能が重複しているプラグインは、サイトを重くするだけでなく、セキュリティリスクの原因にもなります。定期的にインストール済みプラグインのリストを見直し、不要なものは無効化するだけでなく、完全に「削除」しましょう。
4. PHPのバージョンを最新版にする
WordPressが動作するプログラミング言語「PHP」は、新しいバージョンほど処理速度が速く、セキュリティも強固です。ご利用のレンタルサーバーのコントロールパネルから、PHPのバージョンを最新版(推奨バージョン)に更新できないか確認してみましょう。 (※更新前には必ずサイトのバックアップを取得してください)
5. 軽量で高速なテーマを選ぶ・見直す
テーマはサイトの土台です。デザインが気に入っていても、構造が複雑で表示が遅いテーマもあります。これからサイトを作る方、リニューアルを検討している方は、シンプルで軽量、かつ評価の高いテーマを選ぶことが重要です。
(参考記事:失敗しないWordPressテーマ選び|無料・有料比較と目的別おすすめ)
6. 画像の遅延読み込み(Lazy Load)を導入する
ページ内の画像を、ユーザーがスクロールしてその画像が表示される直前まで読み込まないようにする技術です。ページを開いた瞬間のデータ量を減らし、体感速度を向上させます。
【おすすめプラグイン】Lazy Load by WP Rocket
インストールして有効化するだけで、簡単に遅延読み込みを実装できます。
▶ Lazy Load by WP Rocket(外部リンク) ↗
7. サーバーのスペックを見直す
アクセス数が増えてきた、ECサイトで多くの商品を扱う、といった場合には、サーバーの性能がボトルネックになっている可能性があります。安価な共用サーバーから、より高性能なプランや、VPS、クラウドサーバーへの移行を検討するのも一つの手です。
8. データベースを最適化する
WordPressは、記事のリビジョン(編集履歴)や不要なデータがデータベースに溜まっていきます。これらを定期的にクリーンアップすることで、サイトのパフォーマンスを改善できます。
【おすすめプラグイン】WP-Optimize
データベースのクリーンアップや最適化を、管理画面から簡単に行うことができます。
9. 外部ファイルの読み込みを減らす
YouTubeの埋め込み動画、SNSのタイムライン表示、外部の広告スクリプトなど、他のサイトから読み込んでいる要素が多すぎると、表示速度が遅くなる原因になります。本当に必要か見直し、数を絞りましょう。
10. 定期的に表示速度を計測する
自身のサイトがどのくらいの速度なのか、どこに問題があるのかを客観的に把握するために、定期的に速度を計測しましょう。
【おすすめツール】Googleの「PageSpeed Insights」
サイトのURLを入力するだけで、PCとモバイルそれぞれの表示速度をスコアで評価し、具体的な改善点を提示してくれます。
まとめ:サイトの高速化は、最高の「おもてなし」です
Webサイトの表示速度は、単なる技術的な指標ではありません。それは、あなたのサイトを訪れてくれたお客様に対する、最高の「おもてなし」の一つです。快適な閲覧環境は、お客様の満足度を高め、信頼関係を築き、そして最終的にビジネスの成果へと繋がっていきます。
今回ご紹介した高速化テクニックは、初心者の方でも比較的取り組みやすいものばかりです。ぜひ、できるところから一つずつ実践してみてください。
私たちバリュ―ションウェブスタジオでは、ホームページ制作の段階から、表示速度を最重要項目の一つとして設計に組み込んでいます。 また、既存サイトの「表示速度診断」や、今回ご紹介した高速化施策の導入サポートも行っております。
「自社サイトがなぜ遅いのか、原因を突き止めてほしい」
「プラグインの導入や設定が難しくて、専門家に任せたい」
といったお悩みをお持ちでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。貴社のホームページを、より速く、より快適な「資産」へと進化させるお手伝いをさせていただきます。