こんにちは!栃木県宇都宮市でホームページ制作やWeb集客のサポートを行っているバリュ―ションウェブスタジオの代表、高橋です。

「うちは中小企業だから、ハッカーに狙われるなんて関係ない」
「ホームページは作ったきりだけど、特に問題は起きていない」

もし、このようにお考えでしたら、それは非常に危険な状態かもしれません。Webサイトへのサイバー攻撃は、もはや他人事ではありません。企業の規模に関わらず、全てのWebサイトが攻撃の標的となる可能性があり、一度被害に遭うと、顧客情報の漏洩、サイトの改ざん、事業の停止といった、取り返しのつかない深刻な事態に発展するケースが後を絶ちません。

この記事では、企業のWeb担当者様や経営者様に向けて、自社のWebサイトという大切な資産をサイバー攻撃から守るために、最低限知っておくべき基本的なセキュリティ対策を、具体的なチェックリスト形式で分かりやすく解説します。

この記事でわかること

  • なぜWebサイトのセキュリティ対策が重要なのか
  • 企業が取るべき基本的なセキュリティ対策のチェックリスト
  • WordPressサイトで特に注意すべき点
  • 万が一、被害に遭ってしまった場合の初期対応

専門的な知識がない方でも理解できるよう、一つ一つ丁寧にご説明します。

1. なぜ今、Webサイトのセキュリティ対策が重要なのか?

まず、なぜセキュリティ対策がこれほどまでに重要なのか、その理由を理解しておきましょう。

高まるサイバー攻撃のリスク

インターネット上では、プログラムによって脆弱性(セキュリティ上の弱点)のあるWebサイトが常に探し出され、自動的に攻撃が仕掛けられています。代表的な攻撃には、不正ログイン、サイト内容の書き換え(改ざん)、個人情報などのデータ窃取(情報漏洩)などがあります。

ビジネスへの深刻な影響

一度セキュリティ事故が起きると、その影響は甚大です。

  • SEO評価の低下: Googleに「危険なサイト」と判断され、検索結果に表示されなくなったり、警告が表示されたりします。
  • 信用の失墜: お客様や取引先からの信頼を完全に失ってしまいます。
  • 事業停止による機会損失: サイトが停止している間の売上や問い合わせ機会を全て失います。
  • 損害賠償などの金銭的損失: 情報漏洩などが発生した場合、多額の損害賠償を請求される可能性があります。

法律・社会的責任

個人情報保護法により、事業者は顧客情報の安全管理を徹底する義務を負っています。情報漏洩は、法的な責任問題にも発展します。

2. 【実践チェックリスト】企業が取るべき基本的な7つの防御策

では、具体的にどのような対策を取れば良いのでしょうか。ここでは、全ての企業が取り組むべき基本的な7つの防御策をご紹介します。

1. SSL化(通信の暗号化)は絶対条件

  • なぜ必要?: お問い合わせフォームなどから送信される個人情報が、第三者に盗み見られるのを防ぎます。現在では、SSL化されていないサイトはブラウザに「保護されていない通信」と警告が表示され、ユーザーに不安を与えてしまうため、必須の対策です。
  • 内容: Webサイトとユーザーのブラウザ間の通信を暗号化する仕組み(URLがhttps://で始まる)。

2. CMSとプラグインの常時アップデート

  • なぜ必要?: アップデートには、機能改善だけでなく、発見されたセキュリティ上の弱点(脆弱性)を塞ぐための重要な修正が含まれています。更新を怠ることが、不正アクセスの最大の原因となります。
    (参考記事:ホームページ運用・保守の具体的な作業内容リストと外注のメリット
  • 内容: WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)本体や、機能を追加するプラグイン、デザインを司るテーマを、常に最新のバージョンに保ちます。

3. WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)の導入

  • なぜ必要?: 従来のファイアウォールでは防ぎきれない、Webアプリケーションの脆弱性を狙った攻撃(クロスサイトスクリプティング、SQLインジェクションなど)からサイトを守ります。近年では、多くのレンタルサーバーで標準機能または有料オプションとして提供されています。
  • 内容: Webサイト(Webアプリケーション)への不正な攻撃を検知し、防御するためのファイアウォール。

4. 推測されにくいパスワードの設定と管理

  • なぜ必要?: 「admin」「12345678」のような単純なパスワードは、不正ログインの最大の原因です。パスワードの使い回しを避け、可能であれば二段階認証などを導入することも有効です。
  • 内容: WordPressの管理画面などにログインする際のパスワードを、長く、複雑なものに設定し、厳重に管理します。

5. 定期的なバックアップの実施

  • なぜ必要?: これはいわば最後の砦です。万が一、サイトが改ざんされたり、データが消えてしまったりしても、正常な状態のバックアップがあれば、そこからサイトを復旧させることができます。
  • 内容: Webサイトの全データ(ファイル、データベース)を、定期的に別の安全な場所に保存します。

6. 定期的な脆弱性診断の検討

  • なぜ必要?: 顧客情報や決済情報など、特に重要なデータを扱うサイトでは、自分たちでは気づけないセキュリティホールを発見し、事前に対策を打つために非常に有効です。
  • 内容: Webサイトにセキュリティ上の弱点がないか、専門のツールやサービスを使って定期的に診断します。

7. 従業員へのセキュリティ教育

  • なぜ必要?: セキュリティリスクは、技術的な問題だけでなく、「人」に起因することも少なくありません。推測されやすいパスワードを使わない、不審なメールの添付ファイルを開かない、公共のWi-Fiで重要な作業をしない、といった基本的なルールを徹底することが重要です。
  • 内容: サイトを管理・更新する従業員に対し、セキュリティに関する基本的な教育を行います。

3. 万が一、被害に遭ってしまったら?初期対応のポイント

どれだけ対策していても、被害に遭う可能性はゼロではありません。万が一の場合に備え、基本的な初期対応の流れを知っておきましょう。

サイトを一時的にオフラインにする

被害の拡大を防ぎ、ユーザーを保護するために、まずはメンテナンス画面などに切り替えます。

専門家に連絡する

すぐにホームページの制作会社や、保守を依頼している専門家に連絡し、状況を伝えます。

状況を把握し、関係各所に報告

何が起きたのか(サイトの改ざんか、情報漏洩かなど)を調査します。個人情報漏洩の可能性がある場合は、個人情報保護委員会や警察への報告、そして顧客への通知が必要になります。

復旧作業

原因を特定・除去した上で、クリーンなバックアップからサイトを復旧させます。

まとめ:Webサイトのセキュリティは「継続的な管理」が全て

Webサイトのセキュリティ対策は、一度設定すれば終わり、というものではありません。常に新しい脅威が出現するため、継続的な監視とメンテナンスが不可欠です。

今回ご紹介した基本的な防御策を一つ一つ丁寧に行うことで、多くのサイバー攻撃のリスクは大幅に軽減できます。

私たちバリューションウェブスタジオでは、ホームページ制作の企画・設計段階から、セキュリティを最重要項目の一つとして考慮しています。また、公開後の継続的なアップデートや監視を含む「保守・管理プラン」を通じて、お客様のWebサイトという大切な資産をサイバー攻撃の脅威から守ります。

「自社サイトのセキュリティがどうなっているか、一度見てほしい」
「WordPressのアップデートや管理を、専門家に任せたい」

といったお悩みをお持ちでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。安心・安全なサイト運営を、私たちが全力でサポートいたします。

▶ Webサイトのセキュリティに関する無料診断・ご相談はこちらから

この記事を書いた人

バリューションウェブスタジオ代表:高橋 雄太の写真

高橋 雄太(たかはし ゆうた)

バリューションウェブスタジオ代表|HP制作・SEO・MEO対策アドバイザー

栃木県宇都宮市を拠点に、中小企業や個人事業主向けのホームページ制作を数多く手がける。WordPress のテンプレート制作を軸に、「速くて、安くて、効果の出るWebサイト」を提供。また、SEOやGoogleマップ(MEO)を活用したローカル集客支援にも強みを持つ。