こんにちは!栃木県宇都宮市でホームページ制作を行っているバリュ―ションウェブスタジオの代表、高橋です。

「うちは中小企業だから、ハッカーに狙われるなんて関係ない」
「ホームページは作ったきりだけど、特に問題は起きていない」

もし、このようにお考えでしたら、それは非常に危険な状態かもしれません。Webサイトへのサイバー攻撃は、もはや他人事ではありません。

この記事では、私がこれまで80サイト以上の制作・運用経験を通じて見てきた実例も交えながら、自社のWebサイトという大切な資産をサイバー攻撃から守るために、最低限知っておくべき基本的なセキュリティ対策を分かりやすく解説します。

この記事でわかること

  • なぜWebサイトのセキュリティ対策が重要なのか
  • 企業が取るべき基本的なセキュリティ対策のチェックリスト
  • WordPressサイトで特に注意すべき点
  • 万が一、被害に遭ってしまった場合の初期対応

専門的な知識がない方でも理解できるよう、一つ一つ丁寧にご説明します。

1. なぜWebサイトのセキュリティ対策が重要なのか?

まず、なぜセキュリティ対策がこれほどまでに重要なのか、その理由を理解しておきましょう。

【実体験】ある日突然、お客様のサイトが…

以前、他社様が制作したサイトの管理を引き継いだ直後、サイトがウイルスに感染し、全く関係のない海外の違法な商品広告に書き換えられてしまったことがありました。原因は、WordPressとプラグインが2年以上も更新されずに放置されていたことでした。

復旧には多大な時間と費用がかかり、何よりお客様の信用の回復にはさらに長い時間が必要となりました。このように、セキュリティ対策の怠りは、ある日突然ビジネスの根幹を揺るがす事態を招くのです。

ビジネスへの深刻な影響

一度セキュリティ事故が起きると、信用の失墜事業停止による機会損失損害賠償などの金銭的損失、そしてGoogleから「危険なサイト」と判断されることによるSEO評価の低下など、その影響は甚大です。

法律・社会的責任

個人情報保護法により、事業者は顧客情報の安全管理を徹底する義務を負っています。情報漏洩は、法的な責任問題にも発展します。

2. 【実践チェックリスト】企業が取るべき基本的な7つの防御策

では、具体的にどのような対策を取れば良いのでしょうか。ここでは、全ての企業が取り組むべき基本的な7つの防御策をご紹介します。

1. SSL化(通信の暗号化)は絶対条件

Webサイトとユーザー間の通信を暗号化する仕組み(URLがhttps://で始まる)です。お問い合わせフォームなどから送信される個人情報を守るだけでなく、現在ではサイトの信頼性の証として必須の対策です。

2. CMSとプラグインの常時アップデート

WordPressなどのCMS本体やプラグインの更新を怠ることが、不正アクセスの最大の原因です。アップデートには、発見されたセキュリティ上の弱点を塞ぐ重要な修正が含まれています。

【バリューションウェブスタジオの視点】

これが最も基本的かつ最も重要な対策です。私たちは、お客様に納品する全てのサイトで、月額の保守管理プランをご提案し、私たちが責任を持って定期的なアップデートを行っています。

3. WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)の導入

Webサイトへの不正な攻撃を検知・防御する、専門のファイアウォールです。近年では、多くのレンタルサーバーで標準機能として提供されていますので、ご自身のサーバーで有効になっているか一度確認してみましょう。

4. 推測されにくいパスワードの設定と管理

「admin」「12345678」のような単純なパスワードは非常に危険です。長く、複雑なものを設定し、使い回しを避けましょう。

5. 定期的なバックアップの実施

これはいわば最後の砦です。万が一の事態が発生しても、正常な状態のバックアップがあれば、そこからサイトを復旧させることができます。

【バリューションウェブスタジオの視点】

バックアップは、サイトが置かれているサーバーとは別の場所(クラウドストレージなど)に保存しておくことが重要です。サーバー自体の障害に備えるため、私たちは必ず外部バックアップを設定しています。

以下の記事でバックアップにおすすめのプラグインについて解説しています。良ければご覧ください。

【2025年最新】WordPressおすすめプラグイン30選|この記事だけで全網羅!

WordPressサイトの機能拡張に欠かせないプラグイン。SEO、セキュリティ、高速化、お問い合わせ、バックアップなど目的別におすすめプラグインを厳選紹介。

6. 定期的な脆弱性診断の検討

顧客情報や決済情報など、特に重要なデータを扱うサイトでは、専門のツールやサービスを使って、自分たちでは気づけないセキュリティホールがないか定期的に診断することも有効です。

7. 従業員へのセキュリティ教育

セキュリティリスクは「人」に起因することも少なくありません。サイトを管理する従業員に対し、パスワード管理や不審なメールへの対応といった基本的なルールを徹底することが重要です。

3. 万が一、被害に遭ってしまったら?初期対応のポイント

どれだけ対策していても、被害に遭う可能性はゼロではありません。万が一の場合に備え、基本的な初期対応の流れを知っておきましょう。

  1. サイトを一時的にオフラインにする
  2. ホームページの制作会社や保守業者など、専門家にすぐに連絡する
  3. 状況を把握し、関係各所に報告する(情報漏洩の場合は個人情報保護委員会や警察への報告も)
  4. 原因を特定・除去した上で、クリーンなバックアップからサイトを復旧させる

まとめ:Webサイトのセキュリティは「継続的な管理」が全て

Webサイトのセキュリティ対策は、一度設定すれば終わり、というものではありません。継続的な監視とメンテナンスが不可欠です。

私たちバリュ―ションウェブスタジオでは、ホームページ制作の企画・設計段階から、セキュリティを最重要項目の一つとして考慮しています。また、公開後の継続的なアップデートや監視を含む「保守・管理プラン」を通じて、お客様のWebサイトという大切な資産をサイバー攻撃の脅威から守ります。

「自社サイトのセキュリティがどうなっているか、一度見てほしい」
「WordPressのアップデートや管理を、専門家に任せたい」

といったお悩みをお持ちでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。

▶ Webサイトのセキュリティに関する無料診断・ご相談はこちらから

この記事を書いた人

バリューションウェブスタジオ代表:高橋 雄太の写真

高橋 雄太(たかはし ゆうた)

バリューションウェブスタジオ代表|HP制作・SEO・MEO対策アドバイザー

栃木県宇都宮市を拠点に、中小企業や個人事業主向けのホームページ制作を数多く手がける。WordPress のテンプレート制作を軸に、「速くて、安くて、効果の出るWebサイト」を提供。また、SEOやGoogleマップ(MEO)を活用したローカル集客支援にも強みを持つ。