こんにちは!栃木県宇都宮市でホームページ制作を行っているバリュ―ションウェブスタジオの代表、高橋です。
「ホームページ制作って、だいたいどれくらいの期間でできますか?」
「〇月までに公開したいんだけど、間に合いますか?」
これは、私たちがお客様から最もよくいただくご質問の一つです。 この記事では、私がこれまで80サイト以上の制作・運用経験を通じて培ってきた知見を基に、サイトの種類別のリアルな制作期間の目安と、プロジェクトが遅延する“本当の原因”、そしてそれを防ぐためのコツについて、本音で解説します。
この記事でわかること
- サイトの種類別・ホームページ制作期間のリアルな目安
- 制作の各工程にかかる時間の内訳
- ホームページ制作が遅延する「よくある原因」
- 制作をスムーズに進めるための発注側のコツ
これからホームページ制作を依頼される方、スケジュール感を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
1. 【種類別】ホームページ制作期間のリアルな目安
まず、制作するホームページの種類によって、どれくらい期間が変わるのか、一般的な目安を見ていきましょう。
ランディングページ(LP/1ページ)
- 目安期間:3週間~1.5ヶ月
- 1つの商品やサービスを売ることに特化した、縦長の1ページ構成のサイトです。ページ数は少ないですが、売上に直結するため、構成やコピーライティング、デザインを練り込む時間が必要です。
コーポレートサイト(5~10ページ程度)
- 目安期間:2~4ヶ月
- 会社の「顔」となる公式サイトです。会社概要、サービス紹介、お知らせ、お問い合わせフォームなど、基本的なページで構成されます。信頼感を伝えるための情報設計やデザインが重要になります。
中規模サイト(10~30ページ程度/ブログ機能付)
- 目安期間:3~6ヶ月
- コーポレートサイトの機能に加え、専門知識を発信するブログ(コラム)機能や、豊富な実績紹介ページなどを含むサイトです。コンテンツの企画や作成にも時間が必要となるため、制作期間は長くなります。
ECサイト(小~中規模)
- 目安期間:4~6ヶ月以上
- 商品登録、ショッピングカート機能、決済システムの連携、会員管理機能など、複雑なシステム開発が必要となるため、制作期間は最も長くなる傾向があります。
【バリュ―ションウェブスタジオの視点】
これはあくまで「スムーズに進んだ場合」の目安です。特に、お客様にご用意いただく原稿や写真の準備に時間がかかると、ここからさらに1~2ヶ月期間が延びることも少なくありません。
2. ホームページ制作の一般的な流れと各工程の所要時間
では、なぜこれほどの期間が必要なのでしょうか。ホームページ制作は、ただデザインを作るだけではありません。お客様との対話から始まり、緻密な設計、技術的な構築、そして丁寧なテストを経て、一つのWebサイトが完成します。 一般的に、以下のような工程で進められ、それぞれに時間が必要です。
1.企画・要件定義・お見積もり(1~3週間)
サイトの目的やターゲット、競合の状況、必要な機能などを詳しくヒアリングし、プロジェクト全体の成功に向けた設計図を描きます。この内容を基に、具体的な作業内容と費用を明記したお見積もりを作成・ご提案します。
【この段階でのポイント】
お客様のビジネスに対する「想い」や「課題」を、できるだけ具体的にお聞かせいただくことが、後の工程の精度を大きく左右する、最も重要なステップです。
2. サイト設計・デザイン制作(2~4週間)
要件定義を基に、サイト全体の構成(サイトマップ)や各ページのレイアウト(ワイヤーフレーム)といった骨格を決定します。その後、ロゴやブランドイメージに合わせて、トップページから順に具体的なビジュアルデザインを作成していきます。
【バリュ―ションウェブスタジオの視点】
私たちはこの段階で、まずトップページの仮デザインを1ページ作成し、サイト全体の方向性についてお客様と徹底的にすり合わせることを重視しています。ここでご納得いただけて初めて、他のページのデザインに着手することで、手戻りのないスムーズな制作を実現します。
3. コーディング・システム構築(3~6週間)
確定したデザインを基に、プログラミングコードを書き、実際にWebブラウザで閲覧・操作できる形にしていきます。お客様ご自身でお知らせなどを更新できるよう、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を導入するのもこの工程です。
4. コンテンツ制作・流し込み(2~4週間)
完成した各ページに、お客様からご提供いただいた文章(原稿)や写真などのコンテンツを一つ一つ丁寧に入れていきます。この作業は、他の工程と並行して進めることも多いです。
【この段階でのポイント】
ホームページ制作が遅延する最大の原因となりやすいのが、このコンテンツの準備です。事前にスケジュールを共有しますので、ご協力いただけますと幸いです。
5. テスト・修正・最終確認(1~2週間)
完成したホームページが、様々なブラウザ(Chrome, Safariなど)やデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)で正しく表示・動作するかを、入念にテストします。誤字脱字のチェックや、リンク切れの確認もこの段階で行います。
6. 公開・納品(数日)
最終確認が完了したら、いよいよご指定のドメインでサイトをインターネット上に公開します。公開後、操作方法のご説明(レクチャー)を行い、納品となります。
3. ホームページ制作が遅れる、本当の理由と“意外な落とし穴”
ホームページ制作のプロジェクトで、残念ながら最も起こりやすいのが「スケジュールの遅延」です。そして、その原因は制作会社側だけでなく、多くの場合、お客様が直面する“ある大きな壁”にあります。
それは、「ホームページに載せる文章や写真の準備が、想像以上に大変だった」という、見過ごされがちな落とし穴です。
【バリューションウェブスタジオの視点】
以前、あるクライアント様から「前の制作会社に頼んだら、半年経ってもトップページしかできなかった」というご相談を受けました。
詳しくお話を伺うと、制作会社からの「原稿をください」という依頼に対し、お客様は本業が多忙な上、「自社の魅力を伝える文章」をどう書けば良いか分からず、手が止まってしまっていたのです。
これは、決して珍しい話ではありません。経営者の皆様は、ご自身の事業のプロですが、必ずしも「文章を書くプロ」ではないからです。特に、集客を意識したキーワードを盛り込みつつ、魅力的な文章を書く「SEOライティング」は、長年の経験が問われる専門的な技術です。
だからこそ、もし素材の準備に不安がある場合は、無理せず制作会社に相談されるのをオススメします。
4. 制作をスムーズに進めるための発注側のコツ
では、発注側としてプロジェクトを円滑に進めるためには、どのような点を意識すれば良いのでしょうか。
1. 事前に目的と要件を整理しておく(RFPの準備)
「誰に」「何を伝え」「どうなってほしいのか」というサイトの目的や、必要なページ・機能といった要件を事前に整理しておきましょう。RFP(提案依頼書)としてまとめておくと、制作会社との認識のズレが格段に減り、スムーズに進みます。
2. 社内の担当者と承認フローを明確にしておく
ホームページ制作に関する窓口となる担当者を決め、デザインや内容の最終的な承認者は誰なのかを、社内で明確にしておきましょう。これにより、迅速な意思決定が可能になります。
3. 原稿や写真素材を早めに準備する
お客様にとって、文章や写真の準備が一番大変な作業かもしれません。制作が始まる前に、できる範囲で準備を進めておきましょう。もし難しい場合は、無理せず、正直に制作会社に相談しましょう。
【バリューションウェブスタジオの視点】
私たちは、ヒアリングを基に原稿のたたき台を作成したり、提携するプロのカメラマンを派遣したりといった、素材準備のサポートも行っています。専門家に任せることで、結果的にプロジェクトが早く、質も高く仕上がることも多いです。
4. 定期的なミーティングと迅速なレスポンスを心がける
制作会社との定期的な進捗確認ミーティングを設け、確認依頼などにはできるだけ早く返信するよう心がけることで、プロジェクトは一つのチームとして円滑に進みます。
5. 専門家を信頼し、任せる部分を決める
デザインの細部や技術的な実装方法については、専門家の提案を信頼し、任せることも大切です。もちろん要望を伝えることは重要ですが、良いパートナーとして協力し合う姿勢が、良い結果に繋がります。
まとめ:良いホームページは、発注側と制作側の「協力」で生まれる
ホームページ制作の期間は、作るサイトの規模によって様々ですが、そのスケジュールを左右するのは、発注者であるお客様とのスムーズな連携が非常に大きな要因を占めます。
私たちバリュ―ションウェブスタジオでは、制作開始前に丁寧なヒアリングと、各工程を明記した詳細なスケジュールをご提示し、お客様と二人三脚でプロジェクトを進めることを大切にしています。
「うちのホームページだと、どれくらいの期間と費用がかかる?」
「〇月のイベントに合わせて公開したいんだけど、間に合う?」
といった具体的なご相談も大歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。