こんにちは!栃木県宇都宮市でホームページ制作やWeb集客のサポートを行っているバリューションウェブスタジオの代表、高橋です。
「SEOの成果は、キーワード選定で8割が決まる」
これは、私がこれまで80サイト以上のホームページ制作とWeb集客を支援してきた中での揺るぎない実感です。どんなに素晴らしい内容のコンテンツを作っても、ターゲットとなるお客様が検索するキーワードとズレていては、誰にも見つけてもらえません。
「でも、キーワード選定って専門知識が必要で難しそう…」
「便利なツールは知っているけど、どう活かせばいいか分からない」
ご安心ください。実は、無料で使える強力なツールを活用し、正しい手順さえ踏めば、初心者の方でもプロと同じレベルの戦略的なキーワード選定が可能です。
この記事では、私たちがクライアント様に実際にご提案している、キーワード選定の具体的な7つのステップと、無料ツールの実践的な活用テクニックまで、実例を交えながら網羅的に解説していきます。
この記事をマスターすれば、あなたのキーワード選定の精度は格段に上がり、SEOの成果へと確実に近づけるはずです。
※SEO対策全体の流れの中で、キーワード選定がどのような位置づけかを知りたい方は、まずはこちらの総合ガイドをご覧ください。
参考記事
この記事でわかること
- なぜキーワード選定がSEOで最も重要なのか
- 成果を出すためのキーワード選定【7つの実践ステップ】
- 主要な無料SEOツールの具体的な使い方と組み合わせ方
- ユーザーの「検索意図」を分析し、コンテンツに反映する方法
- 競合サイトに勝つためのキーワード戦略の立て方
1. なぜキーワード選定はSEOの「羅針盤」なのか?
キーワード選定は、Web戦略全体の方向性を決める「羅針盤」の役割を果たします。なぜなら、以下の3つの全ての土台となるからです。
- ターゲット顧客との「最初の接点」になる
お客様が悩みを解決したいと思った瞬間、検索窓に打ち込む言葉。それがキーワードです。適切なキーワードを選ぶことは、未来のお客様と出会うための唯一の手段です。 - 作成すべき「コンテンツの方向性」を決定づける
選んだキーワードによって、どのような内容の記事を書くべきか、どんな情報を提供すべきかが明確になります。キーワードがなければ、ゴールが不明確なまま航海に出るようなものです。 - 施策の効果測定の「明確な基準」となる
「このキーワードで順位が上がったか?」「アクセスは増えたか?」など、行ったSEO施策の効果を測るための具体的な指標となります。
【実例】キーワード選定の失敗で、1年間成果が出なかったサイトの話
以前、ある士業のクライアント様から「1年間ブログを書き続けたのに、問い合わせが1件もない」というご相談を受けました。分析したところ、検索ボリュームがほぼゼロの専門用語ばかりで記事を書いていたことが原因でした。
その後、お客様が実際に使う平易な言葉のキーワードでリライトしたところ、3ヶ月後には毎月安定して問い合わせが入るようになりました。キーワード選定の重要性を、私も改めて痛感した事例です。
2. 成果を出すためのキーワード選定【7つの実践ステップ】
それでは、成果に繋がるキーワード選定を、具体的な7つのステップで進めていきましょう。
目的とターゲット(ペルソナ)の再確認
ツールを使い始める前に、最も重要なのが「誰に」「何を伝え」「どんな行動(購入、問い合わせ、資料請求など)を促したいのか」という原点に立ち返ることです。
- 目的(ゴール)の例
- 地域(宇都宮市)の顧客からの問い合わせを月5件獲得する
- 自社サービスの資料請求を月10件獲得する
- ターゲット(ペルソナ)の例
- 宇都宮市内で、新築の家を検討している30代の夫婦
- 会社の経理業務に課題を感じている中小企業の経営者
この目的とターゲットが全ての土台です。これが曖昧なままでは、どんなにツールを駆使しても成果には繋がりません。
軸となる「メインキーワード」の洗い出し
次に、あなたのビジネスやサービスに関連する、大きなテーマとなるキーワード(軸キーワード)を思いつく限りリストアップします。
(例)ホームページ制作、SEO対策、宇都宮 カフェ、歯科医院 予約…など
【バリューションウェブスタジオの視点】
この段階では、お客様になりきって考えることが重要です。私たちはクライアント様とのヒアリングで、「もしご自身がお客様だったら、どんな言葉で検索しますか?」という質問を必ず投げかけます。
専門用語ではない、お客様が使う「生きた言葉」にこそ、宝のキーワードが眠っています。
無料ツールを使った関連キーワードの拡張と分析
軸キーワードが決まったら、いよいよツールを使って関連キーワードを大量に洗い出し、ユーザーの具体的なニーズを探ります。ここでは、私たちが実際に使っている無料ツールの組み合わせ方をご紹介します。
① ラッコキーワード:ユーザーニーズの深掘り
まずはラッコキーワードを使い、軸キーワードから関連するキーワードを大量に取得します。
- 主な役割
あるキーワードに対して、Googleのサジェストキーワード(検索候補)や、関連性の高いQ&Aサイトの質問などを一覧で表示してくれます。 - どんな時に役立つか
メインキーワードから派生する様々な関連キーワードを発見したり、ユーザーが具体的にどんな疑問や悩みを持っているのか(検索意図)を把握したりするのに非常に便利です。コンテンツのテーマや見出し構成を考える際のヒントが満載です。 - 使い方
サイトにアクセスし、調べたい軸キーワード(例:「ホームページ制作」)を入力するだけ。
ここで得られる「〇〇 費用」「〇〇 依頼」「〇〇 自分で」といったキーワード群は、ユーザーのリアルなニーズそのものです。
② Googleキーワードプランナー:検索需要の大きさを測る
ラッコキーワードで洗い出したキーワード群に、どれくらいの検索需要があるのかを調べます。
- 主な役割
特定のキーワードが月間どれくらい検索されているか(検索ボリューム)の目安を調べることができます。 - どんな時に役立つか
どのキーワードを狙うべきか、そのキーワードにどれくらいの需要があるかを把握したい時に役立ちます。 - 使い方
Google広告のアカウント(無料)内で利用できます。調査したいキーワードを複数入力すると、それぞれの月間平均検索ボリュームの範囲が表示されます。
③ Googleサーチコンソール:「お宝キーワード」の発掘
もしあなたのサイトが既に運営されているなら、サーチコンソールは「お宝」の山です。
- 主な役割
あなたのサイトがGoogle検索で「どんなキーワードで表示されているか」を教えてくれます。 - 使い方
「検索パフォーマンス」レポートを確認します。「表示回数」は多いのに「クリック率(CTR)」が低いキーワードを見つけましょう。これは、ユーザーの目に触れてはいるものの、タイトルや内容が魅力的でなくクリックされていない「お宝キーワード」です。このキーワードに合わせてリライトするだけで、簡単にアクセスを増やせる可能性があります。
④ Googleトレンド:時期的な需要を把握
キーワードの時期的な需要や、人気度の推移を確認します。
- 主な役割
キーワードの検索数が時期によってどう変動するかをグラフで確認できます。 - どんな時に役立つか
例えば「確定申告」は1月~3月に需要が急増します。このような時期的なキーワードを狙う際に、コンテンツを公開する最適なタイミングを判断するのに役立ちます。
【バリューションウェブスタジオの視点】
私たちのキーワード選定フローでは、まず①ラッコキーワードでユーザーの多様なニーズ(悩みや疑問)を幅広く洗い出し、次に②キーワードプランナーで各キーワードの需要の大きさを測り、③サーチコンソールで既存サイトとの関連性が高い「お宝キーワード」がないかを確認する、という使い方をしています。
この組み合わせにより、データに基づいた戦略的なキーワード選定が可能になります。
サイトのアクセス状況を把握する「Googleアナリティクス4 (GA4)」もSEOには必須です。サーチコンソールが「サイトに来る前の動き」を見るのに対し、GA4は「サイトに来てからの動き」を見ることができます。
キーワードのグルーピングと検索意図の分析
洗い出したキーワードを、ユーザーの検索意図(何を知りたいのか、何をしたいのか)に基づいてグループ分けします。検索意図は、主に以下の4つに分類されます。
検索意図 | 特徴 | キーワード例 |
Know(知りたい) | 情報を求めるキーワード。すぐに売上には繋がりにくいが、潜在顧客との接点になる。 | 「SEO対策 とは」「ホームページ制作 方法」 |
Go(行きたい) | 特定の場所やサイトへ行きたいキーワード。実店舗への来店や指名検索に繋がる。 | 「バリューションウェブスタジオ」「宇都宮 カフェ」 |
Do(したい) | 具体的な行動を起こしたいキーワード。目的が明確で、コンバージョンに近い。 | 「WordPress ダウンロード」「SEO 相談」 |
Buy(買いたい) | 購入を検討しているキーワード。最もコンバージョンに近い、重要なキーワード。 | 「ホームページ制作 料金」「SEO対策 おすすめ」 |
同じ検索意図を持つキーワード群を1つの記事でまとめて対策することで、ユーザー満足度が非常に高いコンテンツを作成できます。
競合調査とキーワード難易度の把握
選定したキーワードで、実際にどのようなサイトが上位表示されているかを確認します。
- 上位サイトは大手企業か?個人ブログか?
- コンテンツの質や網羅性はどれくらいか?(文字数、情報の詳しさなど)
- サイト全体の信頼性や専門性(ドメインパワー)は高そうか?
これらを調査し、そのキーワードで上位表示を目指すのが現実的か、どのくらいの労力が必要か(キーワード難易度)を見極めます。
対策キーワードの最終決定(ロングテール戦略)
これまでの情報を基に、対策するキーワードの優先順位を決定します。判断軸は以下の3つです。
- ビジネスへの貢献度
上位表示された際、問い合わせや売上に繋がりやすいか。(Buy > Do > Know) - 検索ボリューム
どのくらいのアクセスが見込めるか。 - 競合性(キーワード難易度)
現実的に上位表示が可能か。
【バリューションウェブスタジオの視点】
特にサイト立ち上げ初期に私たちが強くおすすめするのは、競合性が低く、検索意"図が明確で、ビジネスに繋がりやすい「ロングテールキーワード」(3語以上の組み合わせキーワード)から狙う戦略です。
例えば、「ホームページ制作」という大きなキーワード(ビッグキーワード)をいきなり狙うのではなく、「宇都宮 クリニック ホームページ制作 費用」といった、より具体的で成約に近いキーワードから着実に成果を積み上げていくのが、成功への確実な道です。
実際にこの戦略で、多くのクライアント様の問い合わせ数をゼロから安定的に増やしてきました。
キーワードマップの作成
最後に、決定したキーワードを「どのページで対策するか」を割り振った設計図(キーワードマップ)を作成します。
対策ページ | 対策キーワード | 検索意図 |
トップページ | 宇都宮 ホームページ制作 | Go / Buy |
料金ページ | ホームページ制作 費用 相場 | Buy |
コラムA | ホームページ制作 自分で 手順 | Know |
コラムB | ホームページ リニューアル SEO | Know |
これにより、サイト全体でキーワードの重複や共食い(カニバリゼーション)を防ぎ、戦略的なコンテンツ制作を進めることができます。
3. さらに精度を高めるための有料ツール
無料ツールだけでも基本的なキーワード選定は可能ですが、Ahrefs(エイチレフス)やRank Tracker(ランクトラッカー)といった有料ツールを導入すると、精度と効率が飛躍的に向上します。
- 競合サイトの流入キーワード分析
ライバルサイトが、どんなキーワードでどれくらいのアクセスを集めているかを丸裸にできます。 - キーワード難易度スコア
各キーワードで上位表示するのがどれくらい難しいかを数値で示してくれるため、戦略が立てやすくなります。
予算に余裕があれば、導入を検討する価値は十分にあります。
4. まとめ:戦略的なキーワード選定を、次なるアクションへ
キーワード選定は、単なる作業ではありません。自社のビジネスと顧客を深く理解し、データに基づいて戦略的に判断することが求められる、非常に奥の深い工程です。
このガイドでキーワードマップが完成したら、いよいよ「コンテンツ作成」と「内部対策」のフェーズに移ります。選定したキーワードを、具体的にページのタイトルや見出しにどう反映させていくかは、以下の「内部対策ガイド」で詳しく解説しています。
参考記事
私たちバリュ―ションウェブスタジオでは、お客様のビジネスモデルや強みを深くヒアリングした上での最適なキーワード戦略のご提案も行っております。「自社に合ったキーワードが分からない」「ツールを導入したが活用できない」といったお悩みをお持ちでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。